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アメリカで就職・転職したい方必見!面接前に知っておきたい8個の差別質問とその対処法。

アメリカで就職・転職する際に使われる履歴書と日本で通常使われている履歴書の書式を見れば一目瞭然ですが、日本の履歴書には当然のように記載のある性別、年齢、顔写真などはアメリカ式の履歴書には載せませんよね。

今回の記事では、アメリカ人の面接官ですら気付かずに面接者にインタビューで聞いてしまいがちな違法の質問その対処法を紹介したいと思います。

もしあなたが面接する側の立場だった場合、例え相手が日本人でインタビューが日本語で行われたとしてもアメリカの法律に基づいて対応しなければいけませんので、後でsueされない為にも知っておくべき事項です。


「アメリカで就職・転職」 面接前に知っておくべき12の雇用差別

HR(人事)の方達は、本来であればトレーニングなどを受けて雇用差別に触れるような質問は避けられなくてはいけない存在です。しかし、面接官の中には日本から駐在などで来られてアメリカの雇用法のことなんてさ〜っぱりわからないという方が多く感じます。

米国では、連邦法により定められた雇用差別はEEOC (U.S. Equal Employment Opportunity Commission)が取り締まっています。

もしあなたが今働いている会社で雇用差別の被害に遭っているとしたら、EEOCにファイリングをする事ができます。

まずは、12の雇用差別項目から紹介していきます。

アメリカで就職・転職する際の面接対策: 12の雇用差別

EEOCによると、現在の雇用差別項目は以下の通り。

大体は想像がつく項目ばかりだと思います。

しかし、実際には知らないうちに面接で質問される内容が雇用差別に触れている事が多々あるのです。

質問する側の人は特に気をつけなくてはいけませんし、質問される側は面接官が知りたい本当の質問の意図を理解してうまく対処しなくてはいけません

雇用差別の種類・12項目

  1. Age(年齢)
  2. Disability(障害者)
  3. Equal Pay/Compensation(同一賃金)
  4. Genetic Information(遺伝子情報)
  5. Harassment(ハラスメント)
  6. National Origin(出身国)
  7. Pregnancy(妊娠)
  8. Race/Color(人種)
  9. Religion(宗教)
  10. Retaliation(報復)
  11. Sex(性別)
  12. Sexual Harassment(セクハラ)

Source:EEOC

それでは、一つ一つ面接で聞かれがちな差別質問とその対処法を見ていきます。

ジョブ・インタビューで聞かれがちな8個の差別質問とその対処法

 

1. Were you born in the United States?
  あなたアメリカ出身?

または、

Are you a US citizen? 
あなたアメリカ市民?

などと聞くのもNGです。

例えばあなたがアジア人の顔付きの場合、アメリカ産まれの日系人なのか日本からきた日本人なのかよくわからなかったりします。

英語を話す時に変なアクセントが少しでも付いていれば直ぐにアメリカ出身でない事はわかりますが、アクセントがほぼ無い場合は面接者が外国人なのかアメリカ人なのか見分けがつけにくいのです。

そこで、あなたはアメリカ出身なの?などといった質問をしてしまう人がいるのですが、

面接官は単にあなたがアメリカで合法的に働けるかのみを知りたいのです

対処法: アメリカ市民であれば、シンプルにYesと言ってもいいと思いますが、法律上は面接官に出身国を教える義務はありませんので、「I’m authorized to work in the States. (アメリカで合法的に働けます。)」というのを伝えれば十分です。

もっと詳しく聞いてきた場合は、Green Card保持者なのか、H-1b visaやOPTなどの労働visaがあると伝えればそれ以上答える義務はありません。

<面接官の正しい聞き方の例>

 Are you legally eligible to work in the United States?
 アメリカで合法的に働けますか?

しかし、例外としてアメリカ市民でないと働けない職業というものが存在します。

例)CIAやCustoms Broker(通関業者)など。

このような職業の場合はそもそもアメリカ市民でないとジョブ・インタビューには辿り着けないので質問される事はないです。

Note: 通関士ライセンス取得にはアメリカ市民権が必須。

 

2. Are you a native English speaker?
  英語は母国語ですか?

面接者が外国人の場合、やはり気になるのが英語の能力

面接をしていれば英語の発音や話し方でnativeなのかbusinessレベルなのかは大体検討は付きますが、法律上、英語が面接者の母国語なのかどうかを知る権利はありません

対処法: あなたが英語に流暢である事を堂々と伝えて下さい(speaking, writing, reading etc.)。

<面接官の正しい聞き方の例>

Can you speak, read and write English? 
あなたは英語で話したり読み書きができますか?

 

3. Are you married?
  結婚してますか?

または、

Are you single?
独身ですか?

などと聞くのもNGです。

 

結婚しているかどうかという事実が雇用の判断材料となってはいけませんので、いくらcandidate(面接者)が美女(または美男)で気になったとしても絶対に聞いてはいけません!

こんなアホな質問をしてくる面接官がいたとしたら、仕事に対してのコミットメントについて聞きたいのであろう。

昔の日本のように結婚退職などといった文化はアメリカには無いし、結婚している場合子供がいるのかなどといったツッコミの質問(次の項目で触れます)もしたいのであろう。

しかし、結婚のステータスについては雇用者が知る権利はありません

 

対処法: プライベートの事で仕事に支障をきたす事はないとキッパリ言ってあげましょう。

面接官は決してこのような質問は聞かないように!

4. How many children do you have?
  何人子供いるの?

または、

Do you have any children?
子供はいますか?

または、

Are you pregnant?
妊娠してますか?

などと聞くのもNGです。

 

子供が3人いようが0人だろうが、子供の有無でその人を雇うかどうかの判断材料にしてはいけません

面接官は単に子供が病気になった時など他に面倒を見てくれる人がいるのか、それとも学校を休ませて仕事も急に休まなければいけないのかなどそういった事を気にしています。

対処法: もし祖父母やベビーシッターなどがいて会社を休まず働けるのであれば、仕事に大きな影響は与えないという事を堂々と伝えれば良いでしょう。

また、筆者のように近くに祖父母がいなかったりベビーシッターは雇わずデイケアのみの利用だった場合→ 仕事の期限には余裕を持って終わらせるよう習慣付けているので、前職でも仕事に大きな影響は与えなかったなど実績を伝えると尚良いでしょう。

 

面接官は決してこのような質問は聞かないように!

 

5. Do you drink?
お酒飲みますか?

飲酒に関する質問は、the Americans with Disabilities Act of 1990(ADA)に違反します。

この質問では、あなたがアルコール依存症かどうかを探っている可能性があります。

もしアル中の経験があったり現時点でアル中の治療中だったとしても、その事実を知らせる義務はありません

対処法: もし全く飲まない人は、シンプルにNoと答えてもいいし、付き合い程度で飲む人はsocially drinkと答えれば良いでしょう。お酒が大好きで毎晩飲む人やアル中の人は、毎日飲みますなどと正直に答える必要はないので、お酒を飲む事で仕事に影響を与えた事は一度もないという事を伝えれば十分でしょう。

 

面接官は決してこのような質問は聞かないように!

 

6. Have you ever used illegal drugs?
   違法薬物を使用した事はありますか?

この質問も飲酒同様、the Americans with Disabilities Act of 1990に違反しています。

しかし、違法薬物の使用に関しては過去についてのみプロテクトされているので、現時点で違法薬物を使用している人に対して現在違法薬物を使用しているかという質問は合法となります。

過去に逮捕歴があるかどうかなども聞くのは違法なので、その仕事に関係のない職業の場合は聞いてはいけません。

対処法: ほとんどの人がNoと答えるでしょうが、もし過去に違法薬物を使用した事のある人はその事実を教える義務はないので正直に言わない方が良いでしょう。面接官も一人の人間なので、過去に違法薬物をしていたなんて知ったら誰もその人を雇いたいなんて思いません。

答えた事で面接上不利になるような違法質問には、プライベートの事で仕事に影響を与える事は一切ありませんなどと間接的に伝えれば十分です。

 

7. Are you comfortable working with a boss of another race?
ボスが違う宗教だとしても快く働けますか?

または、

Are you comfortable working with another gender?
異性と快く働けますか?

などと聞くのもNGです。

宗教性別に関する質問は絶対No Noです。

とは言え、

宗教に関しては未知な世界です。

筆者がJewishのスタッフと一緒に働いた時の出来事ですが、彼らは毎週金曜日の午後はどんなに繁忙期だろうが宗教上の都合で早退をします。

Shabbat(安息日)と言って、家族で集まって金曜日のディナーをするそうなのですが、3時までには早退するので残りの仕事は日曜日に埋め合わせをしていました。

他の宗教の人からしたら、こっちは毎日夜遅くまで働いて週末もせっせか仕事をしているのに、なぜ彼ら(Jewish)だけ平日の金曜日に退社するのだ、、、と思ってしまいます。

やはり時間の制限上、筆者が働いていた監査法人ではJewishの人たちは同じチームに入るようHR(人事)がスタッフィングしていました。

 

万が一面接官が宗教や性別に関する質問をしてきた場合には、

対処法: 他の宗教の人や他の性別の人と今までどのように仕事を上手くこなしてきたか(学生ならどのように一緒に学生生活を過ごしてきたか)説明すれば良いでしょう。

 

面接官は決してこのような質問は聞かないように!

 

8. When did you first start working?
     いつ働き始めましたか?

他の言い方では、

How long have you been working?
どのくらい(何年)働いているの?

または、

What year did you graduate from high school?
何年に高校卒業したの?

など全てNGです。

 

このように、年齢を推定できるような質問は全て違法質問となります。

 

対処法: 何年働いているの?などという質問には、そのindustryでの職務経験がどのくらいあるのかという事を知りたいので、I’ve been working in the XXX industry for ○○ years. などどのくらいその関係した職業での経験があるか伝えれば十分です。

また、逆に職務経験が1年未満とか少ない人は、短期間の間にどれだけの事ができるようになったのかスキルを伝え、更にタイトルのプロモーションがあった人は仕事を始めてどのくらいの期間で次のタイトル(例えばスタッフからマネジャー)に変わったのかと伝えるのも効果ありです。

面接官の方は、

How long have you been in the industry?

などという聞き方にしましょう。

 

また、アメリカでは日本と違って履歴書には年齢を絶対に書きませんので、職務上(例えばbarなど)年齢制限があって18才以上でないと働けないなどという場合には、

Are you over the age of 18?

などと聞くのはOKです。

 

また、年齢に関する雇用差別は40才以上の人に対してプロテクティブされています

見た目が50~60才以上くらいだと、テクノロジーの面で若い新人と同レベルで仕事ができるのか面接官は気になります。

実際若い人は新しいものを覚えるスピードが全然違います。

筆者がこれまで新人スタッフに仕事を教えてきて感じたのは、

大学卒業したばかりの若い20代と職務経験のある40代の人を比べると、

やはり何も知らない新人スタッフの方が飲み込みが断然早かった事です。

皆がそうではありませんが、全体的の割合で見るとやはりそういう傾向が強いので、年齢面で不利になってしまいます。

アメリカだと職業によっては自分よりも若い人が上司になる事は珍しくありません。

もし面接官が、

Are you comfortable working with younger people?
若い人とうまく働ける?

などといった質問をしてきたら、

 

対処法: 自分の年齢はうち明かさずに、その仕事に必要なスキルは前職でも経験している事や他の年齢層の同僚と今までうまく仕事をしてきた事を伝えれば十分です。

面接官は、どんなにヨボヨボのオジィさん相手でも年齢は聞かないように!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

12の雇用差別項目のうち、面接で聞かれがちな違法質問8個の例とその対処法の紹介でした。

面接される側の方は、このような質問をされた時にはその質問は雇用差別になりますよなどとは言わずに、質問の本当の意図を捉えてうまく答えて下さいね。

逆に面接する側の方は、アメリカではタブーな質問だという事を認識していれば間違って聞いてしまう事はないでしょう。

長くなりましたのでこの辺で終わりにします。

就活・転職活動中の方はファイト〜!!

参考文献
EEOC
Work+Money
Betterteam

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