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新型コロナウイルスのワクチン開発が順調に進んでいると発表。

新型コロナのワクチン開発状況

現在世界中で新型コロナウイルスのワクチン開発を必死に行っていますが、開発初期段階のワクチンが140あり、臨床試験に辿り着いたのが現時点(7/20/2020)で23と報告されています(WHO=世界保健機関のデータより)。

コロナワクチンがいつできるのか

コロナワクチンが実際に一般に使えるようになるまでの期間は最低でも1年から1年半かかると言われています。ワクチン自体の完成が2020年内だったとしても、臨床試験の第3段階(Phase3)では何万人ものボランティアが各地でワクチンを摂取してトライアルし、若い人だけでなくお年寄りにも効果があるかどうか確かめなくてはいけません。

モデルナ社は11月末のサンクスギビングまでに臨床結果が出るかもしれないとインタビューに答えていましたが、最終的に承認されて工場で製造を始めてとなると、来年2021年になるのが現実的です。

コロナワクチンの進捗状況:モデルナ

Moderna(モデルナ)

moderna

アメリカのバイオテクノロジー会社・モデルナのコロナワクチンmRNA-1273は、現時点(7/20/2020)で一番臨床試験が進んでおり、7月27日頃に第3段階(Phase 3)の臨床試験を行う予定。

第1段階(Phase1)では、健康な18~55歳の45人がmRNA-1273をそれぞれ25µg、100µg、 250µgの量で3グループに分けて2回ずつ摂取。一番多い量を摂取したグループが一番副作用が強かったようですが、ほとんどの人が耐えられる程度だったと発表。

臨床結果から中間の100µgを2回摂取するのが一番効果的と判断。被験者全員に中和抗体が確認された。しかし、まだまだ最適な量の調整が必要で、次は50µgと100µgの量で比較をする予定。

ただ、この短期間での臨床試験のため、どのくらいの期間抗体効果を持てるかは不明であり、Phase1で摂取した人達を2回目の摂取から1年間モニタリングするとの事。

1/11/2020中国からコロナウイルスのデータを取得
3/16/2020Phase 1: 初の人間でのトライアル(mRNA-1273)
4/16/2020Phase 1: 臨床試験(健康な18-55歳のうち45人)
6/11-7/8/2020Phase 2: 臨床試験(健康な18-55歳300人+ 55歳以上300人)
7/27/2020Phase 3: 臨床試験予定 (3万人)

他にはBioNtechとPfizer(ファイザー)の共同開発やUniversity of Oxford(UK)とAzteraZeneka共同開発のコロナワクチンの臨床試験も順調に進んでいるとの事。早ければ8月頃に3万人の臨床試験が行われる予定。