先日、5才の息子の米国パスポートの有効期限が迫っていた為、東京のアメリカ大使館で更新手続きをしてきました。
子供達の米国パスポートはアメリカでしか申請した事が無かったのですが、現在日本にて一時勤務中の為、日本で更新手続きをしたのです。
しかし、まさかの証明写真で却下されるかもしれないという事態に陥るとは。。。
一瞬戸惑いましたが、写真の撮り直しはせずそのままの写真で提出するというちょっと危ない賭けをしてしまいました。
1,000円追加で払えば、アメリカ大使館内にあるスピード写真にて撮り直しも可能だったのですが、撮り直す時間とお金と面倒臭さと、旦那さんの適当な「大丈夫だって〜」の一声に負け、撮り直しはせずNGの電話が来ない事を10日程祈り続け過ごしました。
この記事では、筆者の体験談を元に日本で子供(16才未満)の米国パスポートを申請する時の手順と知っておきたい注意事項をお伝えしたいと思います。
日本で子供の米国パスポートを申請しなくてはいけない方は是非ご参考にして下さい。
目次
アメリカ大使館・パスポート申請の事前予約
アメリカでは、郵便局で米国のパスポート申請を予約無しで簡単にできちゃいますが、日本のアメリカ大使館で米国のパスポート申請するには事前予約が必要となります。
特に夏休み期間など旅行シーズンは、数週間先の予約まで一気に埋まってしまいますので、海外旅行を間近に控えている方は余裕を持って予約をする事をオススメします。
- パスポート申請・更新には事前予約が必須。
- 在日米国大使館は月〜金曜日のみOpen。
予約は、国務省の予約ページからできます。
子供の米国パスポート申請に必要な書類
子供(16才未満)のパスポート申請・更新に必要な書類は以下となります。
- Birth Certificate(出生届) 原本1枚+コピー1枚
- 身分証明書(パスポート) 原本1枚+コピー1枚
- 両親の有効な身分証明書 原本1枚+コピー1枚
- パスポート用写真1枚
- 申請書DS-11
- 同意書DS-3053(両親が当日同行できない場合のみ)
- 返信用レターパック
- 申請料
それでは、アメリカ大使館に提出しなくてはいけない書類を一つずつ説明していきます。
2.1 Birth Certificate (出生証明書) 原本1枚+コピー1枚
アメリカで産まれた場合はBirth Certificate(出生証明書)、アメリカ国外で産まれた場合はConsular Report of Birth Abroad(出生証明書)が必要となります。
- 米国生まれ→Birth Certificate(出生証明書)または
- 外国生まれ→Consular Report of Birth Abroad(出生証明書)
初めてパスポートを申請する方への注意事項
上記のいずれかの出生証明書を取得してからでないとパスポート申請はできませんのでご注意を。
Birth Certificateの取得方法
アメリカで出産する際は、入院中にBirth Certificate(出生証明書)の書類に記入して退院前に病院に提出するのが一般的ですが、書類を提出してからBirth Certificateを受け取るまでだいたい一ヶ月はかかります。
また、Birth Certificateを万が一紛失した場合は、米国政府のホームページ”CDC(米国疾病管理予防センター)“にて再発行の手続きが可能です。費用はハワイでしたら$10、カリフォルニアでしたら$25などと州によって値段が違いますので詳細はホームページをご覧下さい。(2/2/2019時点)
尚、費用は少し高くなりますが、オンラインでBirth Certificateのリクエストも可能です。Vital Checkで申請するとプロセスタイムが1~3ビジネスデイで郵送期間もオーバーナイトの選択(通常メールだと7~10ビジネスデイ)も可能なので急ぎの場合はこちらを利用した方が良さそうです。
先月、当サイトの読者の一人からこのような問い合わせが来ました。他にも同じような疑問を持っている方がいるかもしれませんのでこちらにてシェアさせて頂きます。
現在日本在住の方で、米国生まれのお子さんの米国パスポート更新についての質問です。
16才未満のお子さんのパスポート申請には「親子関係の証明」としてBirth Certificateの提出が必要なのですが、10年前にVital Checkのサイトから取得したBirth Certificateがまだ有効かどうかについて聞かれました。
「Birth Certificateには有効期限が無いので有効です。」とお答えしました。
彼女が先日娘さんとアメリカ大使館にパスポート更新に行った後、わざわざご丁寧に連絡を下さいました。
「10年前にVital Checkから取得したBirth Certificateが利用できました!」
という嬉しいご報告です。そしてアメリカ政府がずっとシャットダウンしている中だったのでアメリカ大使館がちゃんと開いているか不安だったようですが、ちゃんと開いていたそうです。
ですので、何十年前に取得したものであろうがBirth Certificateには有効期限が無いので有効という事です。
2.2 身分証明書 原本1枚+コピー1枚
パスポート更新の方への注意事項
パスポートを紛失していない限りは現在(前回)のパスポートの持参必須ですので有効期限が切れていても持って行って下さいね。
2.3 両親の有効な身分証明書 原本1枚+コピー1枚
米国または日本のパスポート、グリーンカード、運転免許証など。
2.4 パスポート用写真1枚
アメリカ大使館のwebsiteに思いっきり書いてあったのですが、
背景は、白のみ可‼️
マズイ。。。
家の近くで撮った証明写真の機械、背景が青でした(汗)。
思いっきり、アメリカのVISA用サイズとか書いてあったから安心してそのサイズ(5cmx5cm)選んでえいってボタン押しちゃったけど、
実はプラスで200円払って背景のカラーを白に変えなきゃいけなかったようです😂
しかもこのパスポート写真、35度ある真夏日に
頑張って2才児と5才児連れて歩き、あっつい証明写真機の中入って椅子の高さを一番上まで上げ、それでも息子の座高が足りず立ちしゃがみさせて何とか枠内に入るよう撮った写真なんです。
お金入れてから数十秒内に設定ボタン押してって焦ってやってるから背景の色の調整とかまで気付かなかったわけですよ。。。
もうこの作業だけで、汗びっしょり。
証明写真の機械に騙されたというか、自分の無知さに嫌気がさします😭
まぁ、そんな汗ダクダクで撮った写真を持って行ったわけですが、
アメリカ大使館の担当者からは、
ってな感じであまり深く考えずに青い背景の写真のまま提出しました。
待つ事10日間連絡無し。
返信用レターパックのトラッキング#を検索するも何もデータ無し。
もうすぐ2週間経つしなぁ〜。駄目ならそろそろ連絡来るよねぇ。。。
とソワソワしていた日の夕方、ポストに返信用レターパックが届いていました!!
中には穴の空いた古いパスポートと新しいパスポートが。
パスポートが届くまでの期間
金曜日に提出し、翌々週の水曜日に届いたので実質12日で届きました。
東京都内なのでエリアによってはもう少しかかるかもしれませんね。
結果、青い背景でも通りました!!
今回たまたま通過しただけかもしれませんので、皆さんはちゃんと白い背景を選んで撮って下さいね!!
因みに、米国パスポート写真の要件は以下となりますので要チェックです!
新生児のパスポート写真の撮り方
まだ首がすわっていない赤ちゃんの場合は、白い紙やブランケットを敷いた上に寝かせて上から撮る方法でも大丈夫です。
証明写真の話で盛り上がり過ぎましたが、残りの提出書類の話に戻りますね。
2.5 申請書DS-11
オンラインで事前に作成して印刷して持って行きます。
記入方法はこちらをご参考下さい>> オンライン申請書の記入方法について
必ず片面で印刷(両面印刷はNG)して下さいね。
Social Security Number
また、Social Security Numberを持っていない方は、以下の文言箇所に署名が必要となりますのでお忘れなく!
社会保障番号(Social Security Number)に関する必要事項
注意:社会保障番号をすでに取得されている場合は必ず番号を申請用紙にご記入ください。
取得されてない場合は、下記の文言を含む供述書に署名の上ご提出ください。
“I declare under penalty of perjury under the laws of the United States of America that the following is true and correct: I have never been issued a Social Security Number by the Social Security Administration.” 詳しくは、よくある質問のページをご覧ください。
引用元: 在日米国大使館・領事館
2.6 同意書DS-3053(両親が当日同行できない場合のみ)
同意書DS-3053は片親が何らかの理由で当日同行できない場合にのみ提出しなくてはいけないのですが、これが結構面倒な上に費用がかかります。
在日米国大使館は月曜日から金曜日の平日しか営業していないので、
普段平日勤務の会社員は休暇を取ってパスポート申請しに行かないといけないのです。
今回旦那さんが人生初日本の会社に勤務して痛いほどわかりましたが、日本って皆が休むゴールデンウィークや年末年始や休日以外に有給を使うのってかなり嫌がられるというか冷たい空気が漂っているというか、、、。
たかが1日休むだけで何でそんなに嫌な目で見られないといけないんでしょう。
まぁそんな感じなので旦那さんは仕事で行けないだろうと思い、この同意書DS-3053に記入をし始めました。
しかし、何とNotarization(公証)が必要で、日本だとこのサービスに1万円とか取られるという。。。ネットで探して一番安いとこでも5,000円。だけど、そこは平日しかやっていないのでそこにも行けないという状況。。。
アメリカだと社内にNotaryのライセンスを持っている人が数人いたのでただでできたのに、日本だと平気で1万円かかるなんて!!
こんな事になるならnotaryのライセンスでも取っておけば良かったなと一瞬思ったり(←いやいや絶対取らないし)。
結果、費用の事を考えアメリカに帰る6週間前というタイムリミットの中、お盆の休みを使って旦那さんと子供達でアメリカ大使館に行きました。
2.7 返信用レターパック
返信用レターパックは、出来上がったパスポートと提出した古いパスポートを返却するのに使用されます。
種類は2つありますが、筆者は安い方のレターパックライトにしました。
レターパックプラスにすると、受け取りのサインが必要となります。
事前に郵便局で購入して持参しなくてはいけませんのでお忘れなく!
2.8 申請料
子供(16歳未満)の申請
サービス | 料金 |
初めてのパスポート | US$115 |
パスポートの紛失/盗難/損傷による再発給 | US$115 |
パスポートの更新 | US$115 |
支払い方法
現金(USドルか日本円)、クレジットカード、US Postal Service Money Orderのいずれか。
USドルがある人は、FX rateを考えなくて良いのでUSドルで支払う方楽かと思います。
筆者はUSドルで払いました。
パスポート発行期間
前述の通り筆者はたったの12日で届きましたが、在日米国大使館のWebsiteでは多目にみて3~4週間と書かれています。
もしアメリカのホリデーに当たってしまった場合は通常の日数よりかかるかもしれませんので余裕を持って申請しに行く事をオススメします。
余談ですが、提出した書類は一旦アメリカに送られ、パスポートが作成されたら在日米国大使館にまとめて返却され、そこから申請者の住所に送られますので、2週間くらいかかるのが普通のようです。
まとめ
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。
在日米国大使館で子供のパスポート申請・更新する際の手順と注意事項を、筆者の失敗談を元に綴らせて頂きました。
以下、注意事項のまとめです。
- パスポート申請・更新には事前予約が必須。
- 在日米国大使館は月〜金曜日のみOpen。
- パスポート写真の背景は白!!
- 申請書DS-11は必ず片面印刷で提出。