赤ちゃんと初めて飛行機に乗る時って緊張しますよね。飛行機の中で大泣きしないか、ちゃんと耳抜きができるか、長時間じっとしていられるか。
特にママ一人で赤ちゃんと長距離フライトは結構体力的にしんどいです。
筆者はこれまでに何度も子供達と長時間飛行機に乗っていますが、今でも忘れられない一番辛かったフライトは、生後10ヶ月の息子と二人でNew Yorkから東京までの14時間フライト+国内線乗り継ぎまでの待ち時間3時間+東京から札幌までの国内線1.5時間の旅です。
この記事では、0歳児の赤ちゃんと国際線の飛行機に乗る際にやっておくべき事前準備、おススメの航空会社、座席、耳抜き方法、機内への持ち物などをご紹介します。
目次
赤ちゃんと国際線の飛行機に乗る際の事前準備
赤ちゃんと国際線の飛行機に乗るというのは相当な体力を消耗します。まして、ママ一人で赤ちゃんのお世話をしないといけないとなると、トイレに行く際はCAさんに赤ちゃんを見てもらうなど第三者の協力があるか無いかで旅の疲労度がドッと変わります。
もしこれから国際線のチケットを買おうとしている方は、まずはどこの航空会社にするか、赤ちゃんの席は購入すべきか、どのくらい前にチケットを購入すべきかなど是非参考にして頂ければと思います。
① 国際線の飛行機の予約
旅行の日程が決まったら、出来る限り早く予約する事!!
そして、可能であれば混雑を避ける為、平日を狙う。
更に、夜発の便があれば夜の便を確保!
昼間に思いっきり遊ばせておけば夜は飛行機の中で寝てくれるので夜の便の方が望ましいです。筆者は朝発の便だったので14時間のフライトのうち成田に着陸する寸前の30分しか寝てくれませんでした。。。
あなたがぐずぐずしている間に、飛行機のチケットというのはどんどん売れてしまい、最悪真ん中の席しか残っていないという悲劇が待っている事も。。。
赤ちゃんのお世話で日々忙しく、パソコンの前にゆっくり座って飛行機の予約を取るなんて余裕無いのはわかります。でも、この事前準備を1日でも早くするかしないかで飛行機の中での快適度が360度変わってきますので、チケットの購入は早めに取りましょう。
お勧めの航空会社
ママ一人で赤ちゃんのお世話をしなくてはいけない場合は、多少値段が高くとも日系の航空会社・JALかANAをお勧めします。
赤ちゃんの席も購入する場合は、チャイルドシートの無料貸し出しを行なっているJALが特にオススメです。
普段アメリカ国内旅行の時は、Delta、United、American Airlineのどれかを利用していますが、筆者が利用したJALのニューヨークから東京までのフライト(エコノミー)での機内サービスは最高でした!
赤ちゃんが一緒だとこんなに色々してもらえるんだ!って感動しました。
また、筆者は航空チケットを買う時はいつも格安の値段で買える旅行会社から購入していますが、この時だけは航空会社(JAL)から直接チケットを購入しました。理由としては、赤ちゃんは突然発熱を出したり予測がつかない事が多いので、万が一フライトを延期しても変更可能な条件である事、または変更した際の費用を最低限に抑えられるので多少チケットが高くなっても万が一の事を考えたらリーズナブルであると判断したからです。
国際線のチケットは高いです。
でも、変更不可のチケットを格安で買ってしまったが為に当日赤ちゃんの発熱でチケットが無駄になったらそれこそ大損です。旅行会社から購入する場合は変更可能のチケットかどうか確認をしましょう。
おすすめの座席
これはかなり悩むところですが、赤ちゃんがまだバシネットに入れるサイズ(体重、年齢制限あり)であれば、バシネットのある前方の席を電話で確保するのがベストです。
©Japan Airlines
特に新生児〜生後6ヶ月くらいのあまり動かない赤ちゃんであればバシネットで寝てくれる確率が高いのであった方が便利です。
但し、当日足を骨折した人や身体障害者の方が同じ飛行機に乗った場合、その方が優先されてその前方の席は使えなくなりますが、万が一の時はもう笑ってあっさり諦めましょう。笑
バシネットの利用制限
バシネットを利用するには体重と年齢制限がありますので予約前に赤ちゃんのサイズを確認しましょう。身長に関してはバシネットのサイズに収まっているのがベストですが、足が多少曲がった状態でも寝れるのであればちょっと超えていても寝れちゃいます。
JALの国際線で利用できるバシネットのサイズは以下となります。
体重10.5kgまでの、2才未満の赤ちゃんが対象
バシネットのサイズ(長さ:約72cm、幅:約30cm、深さ:約15cm)引用元: JAL
バシネットの席のメリット・デメリット
バシネットの席は赤ちゃん連れのママ達から大変人気なのですぐに取られてしまうのですが、バシネットを利用できる前方席にはデメリットな点もあるので予約前に知っておきましょう。
メリット
- バシネットで赤ちゃんが寝ている間は抱っこしなくてよいのでママも仮眠ができる。
- 前方なのでCAさんに声をかけやすくヘルプをもらいやすい。
デメリット
- 離陸と着陸体制時には足元に荷物を置けない。
- 座席の肘掛けを動かせない。
赤ちゃんと一緒だと何かと手荷物が多くなりますが、離陸・着陸の際にカバンを足元に置けないので、シートベルトサインが消えるまでに必要となる物は全て座席の前にある小さなポケットにしまうといった状況になります。
離陸・着陸の際には赤ちゃんの耳抜きをする為に授乳するのが一般的ですが、授乳ケープまたは用意しておいた哺乳瓶、スタイ、小さなオモチャ(絵本)くらいは入るポケットなので飛行機に乗ったらすぐに取り出せるよう用意しておくと離陸の際に焦らずにすみます。
また、前方席は座席の肘掛を動かせないので、赤ちゃんの席も購入して隣り合わせで座席に寝かせる事ができないのでご注意を。
バシネット席が取れない場合
オムツ替えなどトイレに行く回数が多いので通路側の席を確保し、出来れば赤ちゃんの席も購入した方が授乳の際に十分なスペースが出来るしチャイルドシートを利用してそこに座らせたり運が良ければ寝てくれる事も。
チャイルドシート
新生児〜生後5ヶ月くらいまでの赤ちゃんであればバシネットで長時間寝てくれるので座席の購入はしなくても良さそうですが、離乳食が始まっていてもう動きたくてしょうがない0歳児はチャイルドシートがあった方が楽です。
自分の席に座ってオモチャで遊んだりご飯を食べてくれればその間は抱っこをしなくていいので楽です。ただ、じっと座っていたい赤ちゃんなんてあまりいないでしょうから、座席をせっかく購入してもママのお膝の上に座りたいとか色々思い通りに行かない事もあるでしょうが、安全面を考えるとチャイルドシートに座らせるのが望ましいです。
筆者がこの旅行でJALを選んだ理由の一つに、チャイルドシートの貸し出しが無料であった事が大きいです。飛行機の中で使用できるチャイルドシートにはサイズの制限があるのと、家から持って行って一人で飛行機の中に赤ちゃんと一緒に運んで設置するなんて慣れてる人じゃないとできないので、安全面に加え利便性を重視してJALを選びました。
JAL貸し出しチャイルドシートの体重、身長、年齢制限
体重が2.3~18kg、身長が102cm以下の3歳未満(国際線/国内線)
体重2.3~9KG未満の場合もしくは1歳未満の場合:後向きに設置
体重9~18KG以下の場合:前向きに設置引用元: JAL
万が一赤ちゃんがカーシートに乗りたがらなかったとしても、JALで借りたチャイルドシートの取り外しは出来ないのでその点の考慮も必要です。
尚、ANAではチャイルドシートの貸し出しは行なっていないそうなので、チャイルドシートを利用したいママにとってはJALのサービスは非常に良いと思いました。
② 赤ちゃんの耳抜き方法
飛行機に乗る際は離陸と着陸の際に気圧の変化で耳抜きが必要となります。大人は自然と唾を飲み込む事でうまく耳抜きを行なっていますが、赤ちゃんはうまく耳抜きが出来ないので授乳をして耳抜きをさせます。
もしおしゃぶりを普段使っている赤ちゃんであれば、おしゃぶりも効果的です。また、生後6ヶ月以上で離乳食の始まった赤ちゃんであれば年齢層にあったオヤツ+水などでも効果的です。
尚、赤ちゃんが寝ているのであればわざわざ起こして授乳をする必要はありませんので、そっと寝かせておいてあげましょう。
耳抜き方法
- 授乳
- おしゃぶり
- 食べ物+飲み物
ただ、注意していただきたいのが、実際に地上から一番高い上空までの間は思っている以上に長いので、ミルクの飲み始めは既に空中に上がって、自分が自然と耳抜きをしているなと感じた瞬間くらいがちょうど良かったです。
もし赤ちゃんが耳を触り始めたら耳抜きが必要な瞬間ですので注意深く見ましょう。
また、授乳を飛行機に乗る直前に上げてしまうと肝心な時にお腹が空いていなくミルクを飲んでもらえないので、飛行機が旅立つまではお腹が空いていて泣いていたとしてもそこはグッとこらえて我慢です。
③ 機内への持ち物リスト
赤ちゃんと飛行機に乗る際に必要となる持ち物をリストアップしました。
1. 抱っこ紐
2. オムツ替え
- オムツ
- おしりふき
- オムツ替えシート
3. 授乳グッズ
- 授乳ケープ
- 粉ミルク、哺乳瓶、魔法瓶(Thermosなど)
- スタイ
4. 離乳食(生後6ヶ月以上)
- 好物な離乳食、バナナなど
- お菓子
- マグマグ、Sippy Cup、ストロー付きカップなど*赤ちゃんの席を購入している場合は事前に離乳食の選択を電話でします。
5. 赤ちゃんの着替え
- 3セットくらい
6. おもちゃ
- 音の鳴らないオモチャ、絵本(お気に入り&新しい物)
- iPadなど
- シールブック、お絵描きセットなど年齢に合わせて
7. その他
- おしゃぶり(普段使う場合)
- 赤ちゃんの常備薬(風邪薬、痛み止めなど)、体温計
- ヘッドフォン(赤ちゃん用)
オムツ替え
機内のトイレは狭いのでオムツ替えはいつもより大変ですが、オムツとおしりふきとオムツ替えシートがまとめてクラッチに収まるタイプの物を持っていると凄く便利です。
これは、旅行の時だけでなく外出の時常に役立つアイテムです。
授乳: 粉ミルクの場合
授乳の際、完全母乳の方は授乳ケープさえあれば良いので身軽なのですが、筆者のように混合だった場合は(第一子は混合で育てています)、事前に一回毎に仕分けした粉ミルク、何本かの哺乳瓶とお湯を入れておく魔法瓶が必要となります。
- 粉ミルク
- 哺乳瓶
- 魔法瓶
お湯はCAの方にお願いすれば作って持って来てくれますが、作るのに時間がかかるのと離陸・着陸のタイミングでもらえるか微妙なので、飛行機に乗る直前に空港内のカフェでお湯をもらって魔法瓶に入れておくのがベストです。
お湯が足りなくなったらCAの方にお湯を作ってもらって魔法瓶に補充してもらいます。
尚、哺乳瓶を何本も鞄に入れるとかさばるので、飲み終えた哺乳瓶をCAの方に頼んでお湯で洗ってもらうというサービスもしてもらいました。米系の航空会社では中々やってもらえないサービスです。
また、アメリカでは既に粉ミルクが液体状になっていて開けて直ぐに飲めるタイプのものも売っているので、赤ちゃんがこのタイプの物でも飲むのであれば数本持って行くと非常に役立ちます。
しかも、サイズは1本59mlとTSAのregulationの100ml以下に収まっているのでziplocに数本入れて持ち込み可能です。
筆者の息子はEnfamilとSimilacのフォーミュラ両方試しましたが、温める必要がなく常温で持ち歩けるので外出時に重宝しました。
しかし、息子は離乳食開始してから味に厳しくなったのか、あまりこの液体状のフォーミュラを飲まなくなりました。本人曰く、粉ミルクの状態からお湯で溶かして作ったミルクの方が美味しいという事だったようです。
ですので、事前に赤ちゃんの好きな味か確認は必要です!
また、おしゃぶりは普段使っている方のみですが、耳抜きにも使えるので便利です。
赤ちゃんの着替え
着替えは最低でも3セットは必要です。よく汚すわって方は4セット。また、ミルクを自分の服に吐かれた場合も考えると、手荷物に余裕があればママのトップスも一枚入れておけば万が一の時に嫌な思いはしません。
おもちゃ、絵本
10時間越えのフライトの場合、どんなに良く眠ってくれる赤ちゃんでも退屈する時間がいずれやってきます。自分の席またはママのお膝の上に座っているのがつまらない、歩き回りたい、周りの人に話しかけたいなど普段以上に好奇心旺盛になる子も。
オモチャや絵本は赤ちゃんのお気に入りのものと、全く新しいオモチャを用意すると良いです。
新しいオモチャは興味津々で触りたくなる一方、本人が気に入らなければ全く遊ばないというリスクもあるので、筆者はお気に入り+新しいオモチャの両方で攻めました。
また、iPadを持っている方は赤ちゃんが遊べるアプリを事前にダウンロードしておくと非常に役立ちます。他のオモチャで退屈した時に、指でお絵描き出来るアプリやABCなどお勉強できるタイプのものまで幅広くあるので、お座りがもうできる赤ちゃんだったら興味を持って色々と遊んでくれるはずです。
筆者の息子は、14時間のフライト中ずっと楽しそうに後ろの席を見渡したりしてニコニコと知らない人たちに笑顔を振舞っていました。この時飛行機に乗るのは3回目でしたが、一度も泣いたりはしなかったのですが、ずっと起きていたので眠れないのが辛かったです。
しかし、成田からニューヨークまでの夕方発の便ではバシネットで数時間寝てくれたので映画を一つ見る余裕がある程でした。
最後に
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんと初めて長距離フライトに乗る時は色々と心配事があると思いますが、しっかりと事前準備をし、離陸・着陸の際の耳抜きさえクリア出来れば十分です。
後は狭い空間の中での戦いだけです。
バシネット席を確保したい方は、1日でも早く飛行機の予約をすること。また、予約の際に航空会社のサイトで空席情報を見れるので、日程にフレキシブルな人は前方席が空いている日を選ぶというのも一つの手段です。
これから初めて赤ちゃんと長距離フライトに乗るママにとって有益な情報となれば嬉しいです。
Have a safe trip!!