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ミズーリ州・セントルイスの観光スポット 「Gateway Arch National Park」
今回は、ミズーリ州のセントルイスの観光スポットについてお話ししたいと思います。
筆者は7~8回程セントルイスに出張で行っているのですが、やはり見逃せない観光スポットと言えばGateway Arch(ゲートウェイ アーチ)National Parkです。
Geology.com
セントルイスの観光スポット「Gateway Arch」
セントルイスのシンボルとなっているGateway Arch(ゲートウェイ アーチ)はアメリカの60個目のナショナルパークで、元々の名は”Jefferson National Expansion Memorial“)です。
このゲートウェイ アーチはステンレススチールでできており、高さは192メートル。およそ63階の高さであり、階段で言うと1,076段もあるそうです。デザインは建築家Eero Saarinen(エーロ・サーチネン)によるもの。
また、世界で一番高いアーチ(弓形の建物)としても有名です。
そして、ミズーリ州のクオーター(25セント)を持っている方はこのアーチの絵を見た事があるはずです!
Gateway Archへのアクセス・施設案内
ゲートウェイ アーチへのアクセスは以下の通り。
サマータイムとウィンタータイムで営業時間が違いますのでご注意を!
住所: 11. North 4th Street St. Louis, MO 63102
時間: 9am-6pm(winter time)
8am-10pm (summer time)
定休日: Thanksgiving, Christmas, New Year’s day
公式サイト: National Service Park
駐車場情報: GetAroundSTL.com
St. Louis Lambert (セントルイス・ランバート)国際空港からは車で20分程走った所にあります。
駐車場はSt.Louis Downtownにいくつかありますので以下のサイトをご参考下さい。
駐車場情報: GetAroundSTL.com
イリノイ州とミズーリ州の境目となるミシシッピ川のすぐ目の前にありますので、橋を渡ればイリノイ州にも行けちゃいます。
ゲートウェイ アーチが作られた理由
アメリカ3代目の大統領トーマス・ジェファーソンの西部開拓から始まり、アメリカの歴史上忘れてはいけないOld Courthouse(旧裁判所)での出来事など(以下参照)を記念して作られたモニュメントだそうです。
- トーマス・ジェファーソンのルイジアナ買収成功による西部開拓
- ルイス・クラーク探検隊による西部開拓
- ドレッド・スコット裁判(黒人奴隷が自由を求めて提訴)
- バージニア・マイナー(女性の投票権を求めて提訴)
1803年にトーマス・ジェファーソンが当時フランス領土であったルイジアナを1,500万ドルで購入(ルイジアナ買収)し、ミシシッピ川の西岸がアメリカ領土となる。この事によりアメリカ大陸は一気におよそ2倍にまで広がるのだが、当時はミシシッピ川より西岸の情報が乏しかった事からルイス・クラーク探検隊を派遣する事となる。
ルイス・クラーク探検隊はこのセントルイスの対岸にあったウッド・リバー基地から出発しやがて太平洋まで辿り着き、彼らの探検から得た詳細な情報を元にその後西部開拓に大きく貢献する事となる。
そして、このGateway Archのすぐ近くにあるOld Courthouse(旧裁判所)では、黒人奴隷が自由を求めて訴訟を起こした「ドレッド・スコット裁判(The Dred Scott Case)」や、バージニア・マイナーという女性が女性の権利(投票権)について訴訟を起こした事でも有名です。
これらの歴史的出来事を含めて記念して作られたのがゲートウエィ アーチです。
展望台までのアクセス
Gateway Archは外から見ると本当綺麗で不思議な形です。
どうやって展望台まで行くかと言いますと、エレベーターのような入り口からトラムに乗って5分程で最上階まで一気に上がります。トラムは全部で8個あり、1つにつき定員5名までしか乗れない狭さなので一回につき40人までが登れるという計算になります。
正直どういう構造になっているのかは謎です。
©2019 The Gateway Arch
最上階の展望台まで来ますと、中はまぁまぁ狭くこんな感じになっています↓。
皆長方形の狭い窓から外の景色を見ている様子です。
ゲートウェイ アーチからの景色
展望台の窓からは、ミシシッピ川やセントルイスの街並み、白いOld Courthouse(旧裁判所)などが見えました!
筆者が訪れた時は運良く晴天の日だったので視界は意外とはっきりしていましたが、上記の写真でもわかるよう結構日差しが眩しく景色の写真は窓ガラスに当たった光の反射であまり綺麗に撮れていませんが大体の想像はつくでしょうか。
これが巨大なミシシッピ川です!
Gateway Arch National Parkに訪れる方は是非ご自分の目で景色を堪能して頂ければと思います!
最後に
ミズーリ州って聞くと、アメリカの真ん中らへんにある田舎の州でしょ〜くらいにしか思っていない方は恐らく多いと思います(昔の筆者を含め)。しかし、巨大なアメリカという土地の獲得や黒人奴隷の解放、女性の権利など今では当たり前の事が当たり前になるまでの長い道のりがあった事、そしてその出発地点がこのセントルイスだったと知ると、ミズーリ州の田舎のイメージは吹っ飛びますね。
アメリカの国立公園制覇を目指している方、西部開拓のGatewayとなったセントルイスの地に是非足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
References:
National Service Park.(n.d.).Retrieved July 20th, 2019, from https://www.nps.gov
Gateway Arch.(n.d.).Retrieved July 20th, 2019, from https://www.gatewayarch.com
Wikipedia(n.d.).Retrieved July 20th, 2019 from https://ja.wikipedia.org