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アメリカの小学1年生の算数の内容
この記事ではアメリカ現地校パブリックの小学1年生で学ぶ算数の内容について紹介します。
新型コロナの影響で息子が通う小学校は3月中旬から学校が閉鎖となりオンライン授業に切り替わりました。普段学校でみんなと学ぶカリキュラムとは違った形での勉強体制となりましたが、小学1年生で学ぶ算数の内容にはそんなにブレがなく終えたと思います。
1. Operations & Algebraic Thinking(足し算、引き算)
1年生の足し算・引き算は合計が20以内に収まる範囲が対象となります。
文章問題(Word Problems)
算数の文章問題(Word Problems)は日本でもありますが、算数自体が簡単な内容でも英単語が全く読めないELSの生徒にとっては最初は難しく感じるかもしれません。
例: Peter has 3 hens. His friend gave him 2 hens. How many hens does he have?
文章問題が苦手なお子さんは、以下の単語が足し算なのか引き算になるか覚えたら苦手を克服できるかもしれません。
足し算: in all, add, all together, total, plus, join, both, sum, more, combined
引き算: difference, remain, fewer, take away, are left, less, minus, how many more
20以下の足し算・引き算の計算方法
足し算・引き算の計算をする際に暗算でパパッと計算できる子もいれば、紙と鉛筆を使って計算をしたり、指を使って数える子もいます。
どのような方法で計算をするのか言葉で説明できなくてはいけません。
例えば10のかたまりを最初に作ってから残りの数を足したり引いたりします(associative property of addition)。
例: 2+6+4=12の計算を2+10=12とする。
また、3+10=13は、10+3=13と同じ答えになるという理解(commutative property of addition)
イコール(=)の理解及び足し算・引き算の関係
(1)イコールサイン(=)の意味を理解し、20以下の足し算、引き算で”?”に当てはまる数字が答えられる。
例: 7+?=13, 5=?-3, 9+8=?
(2)足し算、引き算の関係を理解する。
例: A+11=17 17-A=11 A=6
2. Number & Operations in Base Ten
0~120までの数字
小学1年生では0から120まで数える事ができ、更に数を文字で表記できる事を求められます。
例: Starting at 55 count on all the way to 120.
(55から120まで数える)
例: 120=one hundred twenty
Place Value
10ブロックを使ったPlace Valueを学びます。1の位(ones)と10の位(tens)にそれぞれブロックがいくつあるか数え、合計でいくつになるか答えを求められます。これは日本の小学校で学ぶものと同じですが、アメリカの1年生では2桁までしか学びません。
Place Valueで足し算・引き算
Place Valueを利用して100以下の数字にて足し算・引き算をします。一の位と十の位を理解し、一の位に10個たまったら十の位に繰り上げるという理解も必要となります。
3. Measurement & Data
長さの比較
1年生ではまだちゃんとした定規を使って長さを計るというという事はしないのですが、二つの物の長さを何かを使ってどのくらいどちらの方が長いなどといった比較をします。この時、同じものの長さ(例えば同じ長さのクリップ)を使わなくてはいけません。
時計・時間
アナログとデジタルの時計で何時と何時半を読んで書く事ができる。
データを読み取る
3つまでのカテゴリーのデータを読み取ることができ、それぞれの数、合計の数、そして他のカテゴリーと比較していくら多いまたは少ないかを答えられる。
4. Geometry(図形)
2次元図形
2次元図形はキンダーから学びますが、大体出てくるのはhexagon(六角形)くらいまでで、7~10角形はあまり目にする事はないかと思います。
ALL POSTERS
<2次元図形リスト>
- circle(丸)
- semi-circle/half-circle(半円形)
- squares(正方形)
- rectangle(長方形)
- triangle(三角形)
- trapezoids(台形)
- rhombus(菱形)
- pentagon(五角形)
- hexagon(六角形)
- heptagon(七角形)
- octagon(八角形)
- nonagon(九角形)
- decagon(十角形)
最初の文字のprefixを見ればお気付きかと思いますが、8角形はOctagon、9角形はNonagon、10角形はDecagonとギリシャ語とラテン語からきている8,9,10の意味がそのまま付いているので、角が8個あればOctobus(タコの名称は足が8本ある事からきている)のようにOctagonとなります。
3次元図形
3次元図形もキンダーから触れますが、1年生では2次元図形や3次元図形を組み合わせて違う形を作ったり描いたりします。
Rainbowresources.com
<3次元図形リスト>
- cube(立方体)
- sphere(球体)
- rectangular prism/cuboid(直方体)
- cylinder(円柱)
- pyramid(ピラミッド/四角錐)
- regular tetrahedron(正四面体)
- cone(円錐)
- triangular prism(三角柱)
以上、アメリカ現地校パブリックの小学1年生で学ぶ算数でした。