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[保存版]2018年 アメリカと日本の予防接種の違いをわかりやすく解説!対象年齢: 新生児~6才児

日本からアメリカに小さなお子さんを連れて移住された方、またはアメリカで出産して将来日本に帰国される方必見!

アメリカと日本の予防接種の違いやスケジュールをわかりやすく解説します。

アメリカと日本の予防接種の違い: 新生児〜6才児

アメリカの予防接種スケジュール: 新生児〜6才児

まずは、アメリカの予防接種スケジュールから見ていきます。

対象年齢: 新生児〜6才児

アメリカでは米国予防接種諮問委員会(ACIP=Advisory Committee on Immunization Practices)が推奨するワクチン、接種スケジュール、安全性などのガイダンスを元に、疾病管理予防センター(CDC=Centers for Disease Control and Prevention)が新生児から6才児までに推奨するワクチンのスケジュール[表1]を作成しています。

ただし、初めて見る人からしたら何のワクチンなのかわかりづらいと思うので、日本語訳付きアメリカの予防接種スケジュール[表3]を用意しました✨

下の方にスクロールして見てみて下さい!

[表1] Recommended Vaccinations for Infants and Children

また、疾病管理予防センター(以下CDCと省略)がそれぞれの病気を予防するワクチンと病気の感染方法、病気の症状などについてまとめたものが[表2]す。

表2も日本語訳付きの方がわかりやすいと思いますので、[表4]を作成しました✨

下の方にスクロールして見てみて下さい!

[表2]Vaccine-Preventable Diseases and the Vaccines that Prevent Them

Source: https://www.cdc.gov/vaccines/parents/downloads/parent-ver-sch-0-6yrs.pdf

 

アメリカの予防接種スケジュール[日本語訳付き] 2018年版

 

先程の表1を縦軸にしてワクチンの種別に日本語訳をつけました。

表3. アメリカの予防接種スケジュール (日本語訳付き)
接種時期 Vaccine 種別
At birth Hep B B型肝炎
1~2 months Hep B B型肝炎
2 month RV, DTap, Hib, PCV13, IPV ロタウイルス, 三種混合, インフルエンザ菌b型, 小児肺炎球菌, ポリオ
4 months RV, DTap, Hib, PCV13, IPV ロタウイルス, 三種混合, インフルエンザ菌b型, 小児肺炎球菌, ポリオ
6 months RV, DTap, Hib, PCV13 ロタウイルス, 三種混合, インフルエンザ菌b型, 小児肺炎球菌
6~18 months Hep B, IPV B型肝炎, ポリオ
6 months~yearly Influenza インフルエンザ (毎年)
12~15 months Hib, PCV13, MMR, Varicella インフルエンザ菌b型, 小児肺炎球菌, 麻しん(はしか), 風しん,おたふくかぜ, 水痘
12~23 months Hep A (注3) A型肝炎
15~18 months DTap インフルエンザ菌b型
4~6 years old DTap, IPV, MMR, Varicella 三種混合, ポリオ, 麻しん(はしか), 風しん,おたふくかぜ, 水痘
注1) DTapIPVを一本で打てる四種混合(DPT-IPV)が米国と日本で接種可能。
注2) MMR(麻しん(はしか), 風しん,おたふくかぜ)は日本ではMR(麻しん、風しん)+Rumps(おたふくかぜ)の二本で対応。
注3) HepA (A型肝炎)2回接種必要。2回目の接種は一回目の接種から6~18ヶ月後。

 

続いて、上記の[表2]をもっとわかりやすくした表が以下[表4]です。

病名とその病気を予防するワクチンの日本語訳付きでまとめました。

表4. 病名と予防するワクチン
Disease 病名 Vaccine ワクチン
Chickenpox/
Varicella
水痘(水ぼうそう) Varicella 水痘
Diphtheria ジフテリア DTap 三種混合
Pertussis 百日せき
Tetanus 破傷風
Polio ポリオ IPV IPV
Haemophilus influenzae type b (Hib) インフルエンザ菌b型 Hib ヒブ
Hepatitis A A型肝炎 Hep A A型肝炎
Hepatitis B B型肝炎 Hep B B型肝炎
Influenza (Flu) インフルエンザ Influenza インフルエンザ
Measles 麻しん(はしか) MMR MR
Rubella 風しん
Mumps おたふくかぜ おたふくかぜ
Pneumococcal 小児肺炎球菌 PCV13 肺炎球菌
Rotavirus ロタウイルス RV ロタリックス2回かロタテック3回

 

尚、日本では接種するが米国では接種しないものは以下2点

  1. 日本脳炎
  2. 結核(BCG)

BCGに関してはアメリカでは基本接種しませんが、多くの国で新生児や乳幼児を対象に接種されています。

筆者は日本産まれなので赤ちゃんの頃にBCGを接種しましたが、旦那さん(日系人)はアメリカ産まれなのでやはりBCGは接種していません。

筆者の二人の子供達もアメリカで出生しており、ニューヨークの小児科の先生数名にBCGワクチンの必要性について何度かヒヤリングをしました。

全員クチを揃えて「No! アメリカでは必要ないわ。」という答えでした。

アメリカの小児科医達を信じて今までBCGの接種を行わないできましたが、日本在住の小児科医二人にもBCGワクチンの効果についてヒヤリングを行いました。

結果、「受けといてもいいと思うよ〜。」っていう軽いノリでした。。。

そこまで摂取しなきゃいけない!!っていう熱意を感じられなかったので、ひとまず摂取はしない事とし、アメリカでどのような対処がされているのか調べてから判断する事としました。

結論から言うと、筆者の子供達は摂取しない事に決めました

子供が小さいうちに日本に帰国される方はBCGの接種を考慮してもいい気がしますが、アメリカ永住派は勝手に接種しない方が良さそうです。

以下アメリカ永住派の方のために調べてまとめました!

注意) 本記事はあくまでも参考程度にして下さいね。

アメリカ永住でBCGワクチンを接種すべきかどうか迷っている方必見!

見るだけで痛々しい注射の痕。

でもこれがあると、”The Japanese!!”って感じがします。笑

1. BCGワクチン接種の対象者

 

CDCがBCGワクチンの接種に関して以下のように述べています。

BCG Recommendations

In the United States, BCG should be considered for only very select people who meet specific criteria and in consultation with a TB expert.

Source: https://www.cdc.gov/tb/topic/basics/vaccines.htm

(日本語要約)

アメリカでは、TB(結核)の専門家の診察を受けた上で、特定の条件を満たした人のみがBCGの接種を考慮すべきである。

Children

BCG vaccination should only be considered for children who have a negative TB test and who are continually exposed, and cannot be separated from adults who

  • Are untreated or ineffectively treated for TB disease, and the child cannot be given long-term primary preventive treatment for TB infection; or
  • Have TB disease caused by strains resistant to isoniazid and rifampin.

Source: https://www.cdc.gov/tb/topic/basics/vaccines.htm

(日本語要約)

<BCGワクチンを接種すべき子供>

TBテスト(ツベルクリン反応検査)で陰性であり、

  1. 結核の患者(治療されていない、または効果的に治療されていない)から離れられない状況にいて、その子供が長期間結核感染の予防治療が受けられない

  または、

  1. イソニアジドとリファンピン耐性の M. tuberculosis 株による感染症がある

尚、CDCによると、子供の他に結核患者と関わる医療関係者が対象となりますが、BCGワクチンの接種を考慮する人は、BCGワクチンを接種する事によるベネフィットと潜伏結核感染のリスクがあることを忠告されるべきであると記述されています。

2. BCGワクチン接種のリスク

 

日本では当たり前のように皆が接種するBCGワクチンですが、BCGを接種する上でのリスクがあるという認識も必要です。

TB Skin test(ツベルクリン反応検査)

BCGワクチンを接種した人は結核感染をしている人と同じ陽性となる可能性があり、正しい判断ができない

TB Blood test (結核の血液検査)

5才以下は血液検査ではなくTB Skin testの方が望ましい。

・BCGワクチンを接種した人でもTB Skin testのように間違った反応結果が出ないが、以下注意点を参照。

TB Skin testまたはTB Blood testで陽性結果が出た場合、結核菌に感染したという事しかわからないため、その人が潜伏結核感染なのか結核が既に進行している状況なのか判断できません

他に調べる方法としては、レントゲンやたんの摂取によるテストで調べます。

CDC: BCG ワクチンの詳細(英語)

3. 結核の感染エリアマップ(2016年版)

濃い緑色(カリフォルニア、テキサス、ニューヨーク、フロリダなど)のエリアが実際には人口10万に対して2.9人以上の割合で結核患者がいます。

2016年の統計結果によると、アメリカでは9,272人が結核と診断。これは、アメリカに住んでいる人口10万人のうち2.9人(約3人)に値します。2015年と比較すると3.6%の減少となり、過去最小となりましたがまだまだ結核の根絶ゴールには達していない状況。

Reference: https://www.cdc.gov/tb/statistics/default.htm

このように、実際にはアメリカでも結核の患者がいること、結核が原因で死に至っている人達がいる事実は忘れないで下さい。

4. 州ごとの予防接種プログラム

尚、CDCのパートナーシップであるThe Immunization Action Coalition (IAC)のサイトにて、それぞれの州の予防接種プログラムが見られます。

これからチャイルドケアや小学校に入学されるお子さんがいる家庭では、自分が住む州の予防接種プログラムに沿って全て接種済みが確認することをオススメします。

http://www.vaccineinformation.org/state-immunization-programs/

日本の予防接種

日本では、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールに基づいて定期接種及び任意接種が行われます。

対象年齢: 新生児〜6才児

定期接種

  • インフルエンザ菌b型 (Hib)
  • 小児用肺炎球菌 (PCV13)
  • 四種混合 (DPT-IPV)
  • 結核 (BCG)
  • 麻しん(はしか),風しん (MR)
  • 水痘(水ぼうそう) (Varicella/Chickenpox)
  • 日本脳炎 (Japanese Encephalitis)

任意接種

  • B型肝炎 (Hep B)
  • ロタウイルス (RV)
  • おたふくかぜ (Rump)
  • インフルエンザ (Influenza)
1. アメリカでは摂取するが日本では任意接種にもリストされていないもの
  • A型肝炎 (Hep A)

 

先日、2才の娘が日本でA型肝炎の1回目接種を済ませました。

アメリカでは保険で100%カバーされるのですが、日本ではなんと11,000円もしました!!

日本は子供が病気した時や怪我した時の医療手当が凄く充実していますが、予防接種に関してはイマイチですね。

任意接種としてしまうと、費用がかかるからといって接種されない子供が増え、学校などで集団感染してしまうという悪循環。

逆にアメリカは予防接種に関してはほとんど保険でカバーされるし、チャイルドケアや小学校に入学する際の条件として、それぞれの州で定められた予防接種全て終えている必要がある事から集団での感染リスクは低いです。

2. 日本の予防接種スケジュール表

この表は母子手帳にも載っているのですが、下記のサイトからPDFファイルをダウンロードできます。

Source: http://www.mcfh.or.jp/jouhou/yobousessyu/img/yobousesyu_201610.pdf

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(10/1/2016)

尚、もう少しワクチンと接種期間などの詳しい情報が載っているものが欲しいという方は、
下記のサイトからPDFファイル(日本語版と英語版)をダウンロードできます。

日本語版 日本の予防接種スケジュール PDFファイル

English Japanese Vaccine Schedule PDF file

Source: 日本小児科学会

まとめ

いかがでしたでしょうか。

アメリカと日本の予防接種の違いについて解説させて頂きました。

BCGの接種については悩むところですが、日本人だから接種するというよりは、結核の発生頻度の高い地域に住んでいる(日本や他のアジア)のか、発生頻度の比較的低い地域(アメリカ)に住んでいるのかを判断材料の一つとし、かかりつけの小児科医師に相談するのが的確ではないかと思います。

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